居抜きとは、設備・内装・調度・家具などがそのままの状態の物件を賃貸したり売買することを指します。このような物件は、工事費を安く押さえられるというメリットがありますが、設備等を買い取る場合には、経理処理が特殊になりますので注意が必要です。 理想的には、設備などの取得した財産に一つ一つ譲渡価格を設定する必要がありますが、それは難しいです。したがって、合理的な推定価格を設定することで代替します。その際に役に立つのが前所有者の貸借対照表の計上金額で、これを参考にすることで推定価格を設定できます。

居抜き物件購入で注意すべき経理処理

飲食業などの開業を目的に、それまで営業していた店舗をそのまま購入する事を居抜き購入と言いますが、そんな物件の購入に際して注意すべき経理処理がある事は、一般的には知られていない場合が多いものです。 物件そのものの購入に関わる処理は通常と変わりは有りませんが、設備や什器備品、更には家具までも備え付けられている居抜き物件の場合、その一つ一つに詳細な経理処理が必要となります。 設備によって、資産として計上しなければならないもの、消耗品などの費用として計上できるものなど、高額な設備で有れば有るほどその処理方法次第で、後々問題になってしまうことも有り得るのです。 店舗などを居抜き物件として購入した場合、後の経理処理まで視野に入れた上で、仲介業者などから設備、什器備品、そして家具に至るまで詳細な明細を入手しておく事は、必ずしておくべきことなのです。